これぞイタリアのジャケットと呼ぶに相応しい、軽く柔らかい着心地の良い仕立てです。

イタリア製のスーツをLuxum に持参して、イタリアのスーツの仕立ての素晴らしさを、ユーザー目線でこと細かく教えて下さった、とても親切なお客様がいらっしゃいます。その日から日本の職人さんに、いかにイタリアのスーツの様に仕立ててもらうか、研究に研究を重ねて参りました。このお客様の無しではLuxumのイタリア史は語れません。

コンテンツ

1 イタリアのスーツの仕立てとは？
2 茶系のコーディネイトは上級者向け。
3 我々の「チカラ」はお客様に育てられています。

イタリアのスーツの仕立てとは？

イタリアのスタイルとは、「イタリア人の国民性に通じるスーツ」

イギリス人とは真逆の国民性で、何歳になってもファッションや男性的な魅力を磨き続けて人生を陽気に謳歌しています。自分の好きな様に装いを楽しみに、目立つ事を良い事として、周囲へアピール特に女性を意識した色っぽいスタイリングが特長です。

イギリスで産声を上げたスーツのスタイルはイタリアへ伝わり、温暖な気候に不要なスーツの内部の芯地と肩パッドは排除され、より色っぽくなるためにとデザインが改良されました。軽く柔らかい着心地の良い仕立て、丸いショルダーライン、Vゾーンはセクシーに艶っぽく見えるように深くした為、ウエストボタンの位置は低くなっております。イギリスの機能美のスーツとは対称的に、デザインには機能的な意味合いが少なく、ファッション性の高いデザインを楽しんでおり、「高温で派手好き」の関西人にリンクしたがイタリアのスタイルであります。

今回のK様のオーダージャケットもイタリアの仕立てと同様に、肩パッドを抜いて極限まで身頃の芯を薄くして、軽量で柔らかく仕立てております。それでいていかに立体的に仕立てれるかはフィッターの設定次第となってきます。

対峙するイギリスのスーツ仕立て「ブリティッシュスタイル」とは？

茶系のコーディネイトは上級者向け。

最初にスーツを購入される方は、紺やグレーなどのカラーをお選びになる方が一般的に多いです。
お客様のお仕事で着用できる、着用できないという制限もございますが、その次に選ぶカラーとしては、青色や茶色をお選びになられます。そして茶系のカラーは、スーツの上級者がお選びになるカラーでございます。

茶系のコーディネイトも難易度が高く、紺とグレーと青は寒色系で、パンツやシャツの同じアイテムをコーディネイトに併用できますが、茶系は暖色系に属し全く別のアイテムでのコーディネイトを、わざわざ新調して揃えないといけません。

「茶系＝コーディネイトの上級者」と言われるのは、そういった理由がある為だと言われております。