一生で着ることはほんの数回、モーニングコートをオーダーする魅力！

不思議なものでオーダースーツ店は、顧客様のご注文によって技術や知識が磨かれていくものです。
芯と肩パッドを排除した柔らかい軽量仕立て、艶っぽい色気のあるシルエットやデザインなど、イタリアのファションの礎を、オーダースーツLuxumラグマに教えて下さった伊達男K様。
そんなK様も遂にモーニングコートをお召しになる日がやってまいりました。

コンテンツ

1 伊達男K様列伝
2 モーニングコートの着方のルールとマナーとサイズ感
3 オーダーモーニングコートの魅力

伊達男K様列伝

幼少からファッションが大好きで、学生時代にトラッドなアパレル店でバイトし、社会人になりイタリアンファッションを経てきた伊達男のK様と出逢ったったのは、私がまだ以前のお店で修行をスタートした頃です。
K様もちょうどブランド品などの服を買うフェーズから、オーダーで服を作るフェーズに差し掛かっていた時期でした。
しかし、イタリアの優れた既製品に敵うオーダー品がまだ世の中に少なかった時代です。イタリア仕立てのジャケットやパンツを持ち込まれては、「柔らかい軽量仕立ての艶っぽい色気のあるシルエットやデザインにして欲しい。」とよくご注文を頂きました。
何十回とご注文を頂いては上手くいかず、出来上がり品を修正や作り直しを重ね、ようやく理想とされる注文品が出来上がりました。
ご注文の度にK様から怒られることもしばしばで、当時は本当に死ぬほど怖くてK様がご来店されるとゾクゾクしていたのですが、とても貴重な経験をさせていただきました。今ではしっかりとした技術と知識が身につき本当に感謝しかございません。

そんなK様がモーニングコートをオーダーされる日が来るとは夢にも思っておりませんでした。
K様と十数年ものお付き合いともなるとご家族ともお顔を合わす機会があり、素敵な娘さんがご結婚されるのそうで、新婦の父親としてこの度モーニングコートを着られるそうです。
K様とテーラーとして長年お付き合いをしてきて、ドレスコード最上位のモーニングコートをご注文を頂けることは、ある意味テーラーとして最高の賞賛に値すると感じております。
娘さんのご結婚、本当におめでとうございます。末永くお幸せであります様に心よりお祝いを申し上げます。

モーニングコートの着方のルールとマナーとサイズ感

世の中にはモーニングコートに関する情報が豊富なサイトが数多くありますが、しかし情報量が多すぎて結局は何をどの様に着れば良いのか、わかり易く説明されているサイトがございません。

そこでK様のモーニングコートを参考に、着方ルールとマナーとサイズ感を世界一わかり易くご説明します。

【結婚式などの慶事のモーニングコートのルール】
・ジャケットコート・・・コートのフロントカットが大きくカーブされ（モーニングカット）後ろに行くほど着丈が長くなる。後ろの着丈の長さは膝の高さまで。
・ベスト・・・基本は黒色だが、結婚式などの慶事ではシルバーグレーの色目も可能。
・パンツ・・・モノトーンの縞模様のコールパンツをサスペンダーで履く。（ベルトは無し）
・シャツ・・・フォーマル用の衿ウイングカラーで、カフスはダブルカフスで、前立ても比翼になる。
・ネクタイ・・・シルバーグレーベースにブラックなどのアクセントカラーのレジメンタルタイ。
・カフス・・・白蝶貝かパールのタイプ。
・ソックス・・・黒もしくは黒白の縞模様のストライプのロングホーズ。
・チーフ・・・白い麻のチーフをスリーピークス（三山）に畳んで胸ポケットに挿す。
・シューズ・・・黒いカーフレザーで内羽根のストレートチップかプレーントゥ。
・手袋・・・白い布製かナイロン製の手袋。

※弔事のモーニングコートのルール
上記をベースに下記を変更して着用する。
・ベスト・・・黒色の無地。
・シャツ・・・衿はレギュラーもしくはセミワイドで、カフスはシングルかダブル。
・ネクタイ・ソックス・・・黒無地。
・小物（カフス・チーフ・手袋）・・・無しもしくは黒無地。

過度な装飾を避け、適度なサイズ感で着用する事と、人前では絶対にモーニングコートを脱ぐのを我慢するのが、簡単なマナーです。ちなみに、モーニングコートでも座れる様に後ろに深いスリットが入っております。

オーダーモーニングコートの魅力

現在の日本でモーニングコートを着る時は、恐らく数回でしょう。
・新郎新婦の父親として
・葬儀の喪主として
普通に人生を過ごしていれば、この２場面しかないと言っても過言ではありません。

モーニングコートをオーダーする魅力はなんと言っても、胴回りやパンツのシルエット、袖丈や着丈の長さをジャストサイズにできることですが、オーダーのモーニングコートの最大の魅力は、バキバキにカッコ良いお父さんに成り上がります。逆に既製品のモーニングコートを着ると、その辺のいるお父さんに成り下がってしまいます。

装いは周りにいる方々への敬意を表すものだと言われますが、モーニングコートはもしかすると新郎・新婦や親族や参列者に送る、父親としての最後の勇姿や敬意かもしれません。

少しでもモーニングコートについてご興味をお持ちの方は、何でもお気軽にご相談下さい。
皆様のご来店を心よりお待ちしております。

装うことは素晴らしい。
どんな時代もお洒落を楽しみましょう。

【日本人男性の装いを変えた男】
大上貴司（装い王子）

大阪・南船場・心斎橋のオーダースーツ店、Luxum(ラグマ)

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【オーダープライス】
☆オーダースーツ（2P）￥99,000〜
☆オーダースリーピーススーツ（3P）￥110,000〜
☆オーダータキシードは上記に＋￥44,000を追加
☆ウイングカラーシャツ￥19,800〜
☆蝶ネクタイ（ボウタイ）・カマーバンド・カフス＆スタッズ・オペラパンプス・ポケットチーフ各種取り扱いあります。
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